辿り着いた場所は思い描いていた舞台ではなかったけれど 決して悲しいだけの結末でもなかった。 最後の挨拶は嗚咽が混じっていたけれど 悲しいだけの涙じゃなかった。 瞬く間に時は過ぎ、 現実はとても厳しいものだったけれど 確かに同じ夢を追っていたとようやく気付いた。 泣いているのは一人じゃなかった。 一人で歩んできた月日じゃなかった。
語り明かしてもまだ足りない。 あんなにないたのにまだ残っている。
いつの日か、 また一緒にあのグラウンドに立つことは きっとないだろうけど。
あの日あなたが泣いてくれたこと あの日あなたが戻ってきてくれたこと あの日あなたが褒めてくれたこと あの日あなたが勇気をくれたこと 決して忘れない。
あの日みんなで高々と宣言したこと あの日円陣を組んだこと あの日みんなで集まれたこと
そして
僕らが歩いてきたこの道は
決して忘れない。
今、深々とグラウンドへ頭をさげよう。
「ありがとうございました」
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